理不尽なクレーム対応の現場―私が経験したコールセンターの裏

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コールセンター現場レポ

はじめに
「コールセンターの仕事って楽そう」と思っていませんか?確かに、デスクワークで体力的な負担は少なく、時給も比較的高めです。しかし、その裏には理不尽なクレーム対応という大きな試練が待ち受けています。

私はこれまで、いくつかのコールセンターで働いてきました。携帯キャリア、ネット会社、パソコンのサポートセンター、営業のアポ取り――それぞれの現場で、理不尽なクレームやストレスのたまるやり取りを経験してきました。今回は、そんなコールセンターの「裏側」を実体験を交えてお話しし、これから働こうと考えている方が現場のリアルを知る手助けができればと思います。

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背景・コールセンター業務の全体像

コールセンターの仕事は大きく**「インバウンド」と「アウトバウンド」**の2種類に分かれます。

  • インバウンド(受電) … 企業にかかってくる電話を受ける業務(例:カスタマーサポート、クレーム対応)
  • アウトバウンド(発信) … 企業側から顧客へ電話をかける業務(例:営業、アポ取り)

今回の話では、特にクレーム対応や理不尽な状況に直面した経験に焦点を当てます。私は、大手携帯キャリアやパソコンのサポートセンター、営業アポ取りなどの現場で働いたことがありますが、どの職場でも「え、そんなことで怒る?」というクレームが日常茶飯事でした。

では、具体的にどんな理不尽なクレームがあったのか、いくつかのエピソードを紹介しましょう。

理不尽なクレーム対応の実体験

ケース1:転送先とのトラブルに巻き込まれる

私は以前、総合コールセンターで働いていました。問い合わせ内容によって適切な部署へ転送するのですが、転送ルールが細かく、間違えないように上司に確認してから転送することもありました。

しかし、ある日、正しく転送したはずなのに、転送先の担当者が対応を拒否。「これはうちの部署の案件じゃない」と言われ、こちらも困惑。結局、お客様はたらい回しにされてしまい、後日クレームの電話が入ることに

さらに、転送先が混雑していると、お客様に「折り返しをお待ちください」と案内するのですが、「今すぐ転送しろ!」と怒鳴られることも。どうにもならないのに怒鳴られるのは、本当にストレスでした。

ケース2:「何度も電話するな!」と初回でキレられる

営業アポ取りの仕事では、初めて電話をかけた会社なのに「何度もかけてくるな!」と怒鳴られることがありました。もちろん、事前に履歴を確認して、初めての連絡だと分かっていましたが、相手は聞く耳を持ちません。

さらに、「いつもお世話になっております」と丁寧に挨拶すると、「お世話なんてしてない!」と突っ込まれ、ガチャ切り(電話を一方的に切られる)

理不尽な対応をされても、こちらは感情を抑えて対応するしかありません。でも、**社会人としての最低限のマナーを持ってほしい…!**と何度思ったことか。

ケース3:消えたデータは戻せません!

パソコンの操作案内をするコールセンターでは、こんなクレームもありました。

「さっき長文のコメントを書いていたのに、間違えて全部消してしまった!元に戻せ!」

……いや、無理です。

「おそらく保存されていませんので、復元はできません」と説明すると、「そんなわけない!どこかにデータがあるはずだ!」と怒鳴られました。

画面の向こうで怒りを爆発させるお客様に対応しながら、私は胃がキリキリと痛むのを感じていました。最終的には上司が対応を代わってくれ、本当に助かりました。

現場で学んだ対応策と改善策

理不尽なクレームに対応する中で、私はいくつかの対処法を学びました。

  1. 感情的にならない
    → 相手の怒りに引きずられないよう、「これは仕事」と割り切ることが大切。
  2. マニュアルを活用する
    → 困ったときは、マニュアル通りに対応すればOK。「ルール上、対応できません」と伝えれば、それ以上無理をする必要なし
  3. 先輩や上司に相談する
    → 一人で抱え込まず、クレーム対応のプロである先輩や上司に相談するのがベスト。
  4. ストレス発散を忘れない
    → 私はジムで体を動かすことでストレスを解消しました。溜め込まず、適度に発散することが重要

まとめと今後の展望

コールセンターの仕事は、決して楽なものではありません。むしろ、メンタルが鍛えられる仕事です。

しかし、この経験を通じてクレーム対応力やコミュニケーション力が向上しましたし、どんな職場でも活かせるスキルが身についたと感じています。

コールセンターのバイトや転職を考えている方は、今回の体験談を参考に、**「自分に合っているか?」**をしっかり考えてみてください。

理不尽なクレームの裏には、成長のチャンスも隠れています。あなたがこの仕事を選ぶかどうかは、あなた次第です!